敗因・失敗分析とバイアスの科学〜なぜ人は正しい判断ができないのか?〜


競馬でも人生でも、大事なのは「準備する→行動する→振り返る」のサイクルだと何度か書いてきました。が、結構、自分の行動をレビューするのって大変なんですよね。

人は弱い生き物なので、「失敗の原因が自分にある」という考えを持ちたくないもの。だから失敗の要因を外部に求めがちになり、正しい判断ができなくなります。

そして、レビューがうまくできない要因はもう一つあります。それが今回のテーマになっている「バイアス」です。

人は何かの行動を取るとき、多くの場合、バイアスに左右されています。そのバイアスによって、正しい行動を行えていないときも多々ある、と。じゃあ、具体的に……

・バイアスとは何なのか?
・バイアスを避けるためにはどうすればいいのか?

みたいな話をしていきたいと思います。


人は必ずバイアスに左右されている

まずは心理学的な前提の話から。なぜ人はバイアスに左右されるかといえば、人は自分が注目したモノ、事柄を重要だと考える傾向にあります。当然といえば当然ですよね。人は自分の行動が正しいと思いたい生き物ですから、自分が注目したモノは「重要に違いない!」と思う、と。会社のプロジェクトが成功した要因は自分が携わった仕事にある!とかね。

実際の実験でも、これは証明されています。

カリフォルニア大学の社会心理学者シェリー・テイラー氏が行った実験を参照しましょう。実験では、ある二人の会話を第三者(実験参加者)に聞いてもらいました。その後、どちらが会話の主導権を握っていると感じたか、回答してもらいました。

すると、ある特定の傾向があることが分かりました。実験参加者は、会話の内容や口調などより「自分から見て、顔がよく見えていた人物」を「主導権を握っていた人物」と判断したのです。要するに、「より自分が見ていた方=注目していた方」が重要な人物だとみなす傾向にあったということですね。

自分の注目しているものが原因とは限らない

ここで逆説的な見方をすれば、自分が注目しているものが重要だったり、ある物事の原因や要因だったりするとは限らないということです。自分が注目している時点で、自分はあるバイアスに囚われているわけですから、正しい判断ができていないんですね。

これを競馬に当てはめると結構恐ろしくて。

例えば血統で予想する人は、レースのカギを血統という要素に求めがちです。しかし、実際には展開が悪かったり、騎手がへぐったり、そもそも馬の力が足りなかったり、と色々な要因が重なっているものです。

無理やり血統に原因を求めることは可能ですが、無理やり出した結論にはほころびが生じるもの。騎手がヘマをしたのに「血統傾向に変化が現れた!」なんて判断したら、次以降のレースを自ら外しにいっているようなものです。

要するに、

・自分が注目しているものが重要だとは限らない
・自分の注目しているもの以外に原因があるかもしれない

という考えを持つことがめっちゃ大事。なので敗因分析をする前には、

・自分はバイアスにとらわれていないか
・自分はある特定の分野(展開、血統、騎手、馬の力)だけに注目しすぎていないか

と、自分に問いかけてみて、バイアスを外してから分析していくのが有効な手段になってくるわけですね。



「競馬でも人生でも成功したい」…そう思っているあなたへ


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